動画配信サービスの公式機能でもダウンロードはできますが、動画の編集などをするためにはファイルとしてダウンロードしなければなりません。
有名なダウンロードソフトとして、StreamFabが知られていますが、これらを使用するのは違法ではないのか?また、安全性はどうなのかがきになるかもしれません。
StreamFabの利用は、それぞれのサービスが提供しているプロテクターを解除したうえで、サーバーから作品を直接ダウンロードするため違法となります。
ここでは、どのように違法となるのか、StreamFab以外ではどのような方法で保存することができるのかを解説しています。
StreamFabはどのように違法なのか
StreamFabは、Amazon Prime VideoやAbema、Netflixなどをはじめとした動画配信サービスの動画をダウンロードできるソフトで、中国のFengtao Software(フェンタオ)が開発・販売をしています。
もともとは「DVDFab Downloader」の名称でしたが、2021年の夏に名称が変更されました。
ユーザーからすれば配信されている映画をそのままダウンロードできるので、サービス解約後に視聴できたり、オフライン環境でも見られる大変便利なソフトですが、著作権違反に該当してしまいます。
著作権等を侵害する自動公衆送信を受信して行うデジタル方式の録音又は録画を,その事実(=著作権等を侵害する自動公衆送信であること)を知りながら行うときは,この例外規定は適用されない。
引用:文化庁
StreamFabは日本だけ向けに向けて販売されているわけではなく、世界に向けてソフトの販売をしています。
インターネット上に公開しており、本社も中国にあるため、取り締まることが難しく、著作権者は対策が難しいのが現状です。
またStreamFabのダウンロードは著作権だけでなく、各動画配信サービスの利用規約でも禁止されています。
StreamFabの仕組み
動画を保存するツール自体はたくさんあるのですが、StreamFabが特に黒いとされる点は、映像が映し出されている画面を録画しているわけではなく、サーバーから直接動画をダウンロードしている点です。
通常キャプチャーソフトでは、画面を録画してデータを保存するため、少なくとも完全なオリジナルのデータではありません。
しかし、StreamFabは本来動画配信サービスに配信されるはずのデータを直接データとしてダウンロードしているため、かなり黒い方法といえます。
バックグラウンドで再生してキャプチャしているわけでもありません。
そして、直接動画をダウンロードすることから、P2Pによるファイル共有ソフトによる問題点も考えられます。
自分が見るためだけにファイル共有ソフトを通じてファイルをダウンロードしたとしても、同時にアップロードされていることがあります。これにより、著作権者等に許可なく音楽や映画などのデータをやり取りしてしまうと、著作権法に違反するおそれがあります。
引用:国民生活センター
また、StreamFabを通じてウイルスに感染し、自分の情報がネットワーク内に流出してしまうリスクも考えられるでしょう。
StreamFabを利用することによる罰則はあるのか
StreamFabを利用したダウンロードは、著作権違法となりますが、違反したからといってからなず罰則があるかというとそういうわけではありません。
著作権違法は、「親告罪」と呼ばれ「告訴がなければ、公訴をすることができない犯罪」とされます。
例えば、Netflixから映画をダウンロードしたとして、違法にこそなりますが、その映画の著作権を持っている者が、ダウンロードした人に対して、処罰を求めなければ罰則は発生しないということになります。
つまり著作権を侵害していて違法とはなりますが、著作権者が刑罰を求めていないだけという状態となります。
上の例であれば、第三者であるNetflixの利用規約には触れますが、Netflix側は権利者ではないので、告訴できないということです。
また、儲けようなどの営利的な目的がなく、家でみるだけの私的利用の範囲内であれば、黙認されることが多いのが現状です。
StreamFabを利用する以外の録画・保存方法
そもそも配信されている動画を保存すること自体がグレーではあるのですが、世の中に存在するファンが作った作品の切り抜き、編集された動画はいずれかの方法で動画を手に入れなければいけません。
そのため少しでも安全な方法として、
- DRMのプロテクトを解除しない
- ダウンロードではなく映像をキャプチャ・録画する
に該当する方法が必要になります。
Windows専用のソフトにはなりますが、Audials Movieは上の二つの条件を満たしたキャプチャーソフトになります。
スマホやパソコンの機能で画面を録画してみるとわかりますが、録画ができないようにDRMと呼ばれるプロテクターが施されていて、普通には録画できません。
一般的なキャプチャーソフトは画面を録画するだけなので、スクショと同じように画面が暗くなってしまいますが、Audials Movieはグラフィックボードのビデオメモリ上から直接録画しています。
いわばモニターの前にカメラを置いているイメージで、高画質の映像を録画できるということです。
StreamFabとは違い、バックグラウンドで再生・録画しているので、より安全性が高いといえるでしょう。
価格についてもAudialsの方がStreamFabよりも優れており、PCソフトウェアの大手販売サイト「ベクターPCショップ」から購入できるため安心です。
StreamFab | Audials | |
---|---|---|
プラン | Netflix,Amazonプラン | 8以上の動画配信サービスに対応 |
通常価格 | 22,500円(税込) | 3,990円(税込) |
割引価格 | 16,250円(税込) | 2,980円(税込) |
PCソフトウェア販売サイトVectorで購入すれば公式サイトよりも1,000円ほど安い割引価格の2,980円(税込)で購入できます。
サブスクのような課金ではなく、買い切り型と考えれば、それなりに安い買い物といえるでしょう。
StreamFabよりも安全なソフトで録画するのがおすすめ
好きな映画やドラマの映像を保存したり、その映像からおもしろコラ画像やMADを作成するには、どうしてもデータをファイルとして保存しなければなりません。
StreamFabは便利ではあるものの、運営元が情報をオープンにしていないことから不安が大きく、そのダウンロード方法も黒いものが多いです。
公式では認められることのないグレーな方法には変わりありませんが、画面キャプチャーソフトであるAudials Movieであれば、テレビで放送される映画やドラマを録画するのと同じ容量で保存できます。
StreamFabやAudialsに限らず、好きな動画を高画質で保存したり、編集するのであれば、おのずとこれらのソフトが必要です。
リスクを理解したうえで、すこしでも安全性の高い方法で利用するようにしましょう。