映画鑑賞は、日々の生活を彩るエンターテイメントの1つで、特にシニア世代にとっては、映画を安くみられる「映画夫婦50割引」は欠かせないものとなっています。
しかし、TOHOシネマズやユナイテッド・シネマなど、一部の映画館ではこの割引が終了しています。いったいなぜなのでしょうか？
また、まだ利用できる映画館はあるのでしょうか？
この記事では、「映画夫婦50割引」が終了した理由と、引き続き提供されている映画館を解説します。
また、すでに夫婦50割引が使えない映画館であっても、他の割引サービスを利用すればお得に映画を楽しむことが可能です。
auスマートパスプレミアムでは、夫婦50割が終了したTOHOシネマズやユナイテッド・シネマでも、同伴者も含めて500円以上の割引が利用できます。
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映画夫婦50割引とは
「映画夫婦50割引」とは、日本の映画館で提供されている特別な割引制度の1つで、50歳以上の夫婦が映画を一緒に観るとき、通常の入場料金が半額となります。
1回の鑑賞料金が高い映画でも、気軽に映画館へ足を運べるようになることから人気の高い割引でもあります。
この制度は、主にシニア世代を対象としており、高齢者が映画館に来ることを促しています。
そして、この割引制度の適用条件や適用範囲は映画館によって異なり、映画館によってはこの制度を廃止しているところも存在します。
ただ、「夫婦50割引」はその名の通り、夫婦にターゲットを絞っている制度ですが、映画館によってはその範囲を広げて、
- パートナー
- 友人
- 家族
など、特定の関係性を問わずに2人組で利用できる割引として提供している場合もあります。
例えば、「ペア割引」などといった名称で、幅広い年齢層や関係性を対象にした割引が用意されていることもあります。
映画夫婦50割引が終了している映画館
- ユナイテッドシネマの夫婦50割引
- TOHOシネマズの夫婦50割引
さまざまな映画館が割引制度を設ける一方で、「映画夫婦50割引」が終了している映画館もあります。
まず、ユナイテッドシネマでは、50歳以上の夫婦が水曜日に1,200円で鑑賞できるという「夫婦50割」がありましたが、終了となりました。
しかし、ユナイテッドシネマは、この「夫婦50割」を終了し、代わりに性別年齢問わず、誰でも利用できる「水曜サービスデー」を新しく開始しているため、週の真ん中である水曜日に映画館を訪れるきっかけとなるでしょう。
また、TOHOシネマズでも、夫婦のどちらかが50歳以上なら曜日を問わず、2,400円で2人分が鑑賞できる「夫婦50割引」がありましたが、2021年7月13日で終了しました。
TOHOシネマズは全国展開している大手の映画館のため、この割引の終了は多くのユーザーに影響を与えたと思われます。
さらに、TOHOシネマズでは、毎週水曜日に女性が1,200円で鑑賞できる「レディースデイ」も廃止しているため、全体的な割引制度が見直されている状況となっています。
映画夫婦50割引が続いている映画館
- イオンシネマ「夫婦50割」：2,200円
- MOVIX「ペア50割引」：2,800円
- Ｔ・ジョイ「ペア50割」：2,800円
映画館ごとにさまざまな割引制度が存在し、「映画夫婦50割引」が終了している映画館もありますが、一方でこの制度を続けている映画館も残っています。
まず、イオンシネマの「夫婦50割」は現在も継続中です。
夫婦二人が一緒に映画を鑑賞する際には、1作品につき2,200円という非常にリーズナブルな料金で利用することができます。
MOVIXでは夫婦という名称ではなく、「ペア50割引」を実施しており、これは性別を問わず、どちらかが50歳以上であれば使える制度です。
加えて、60歳以上を対象とした「シニア割引」も設けており、2人で2,800円という金額で映画を楽しむことができます。
また、Ｔ・ジョイでも「ペア50割」が導入されており、同じ作品を見る場合で、どちらかが50歳以上の2名1組が対象となります。
同じく2人で2,800円という価格設定で、気軽に映画館に足を運べるようになる制度といえるでしょう。
そして、このＴ・ジョイの「ペア50割」は、2021年10月26日に新しく導入された制度で、映画館が新たにこのような割引制度を導入していることからも、シニア世代へのサービス強化や高齢者の映画鑑賞を推進するという意志も感じられますね。
映画夫婦50割引はなぜ終了・廃止されているのか
近年、一部の映画館で「映画夫婦50割引」が終了・廃止されていることから、「なぜそのようになっているのか」と思われる方も多いでしょう。
劇場の公式から直接理由が公表されているわけではありませんので、ここでは一部の可能性を探ってみたいと思います。
まず1つめの理由として考えられるのが、現代社会におけるライフスタイルが変わってきたことによる影響です。
昔に比べて結婚することが一概に当たり前でなくなり、また一人で映画を鑑賞する人が増えているという背景から、それぞれの観客に対する配慮として、特定のグループに限定した割引を見直したという可能性があります。
2つめの理由としては、近年は動画配信サービスの普及により、映画を映画館で見るという習慣自体が変わりつつあり、このような市場環境の変化に対応するため、映画館側が割引制度を見直したのかもしれません。
3つめの理由としては、高齢者の夫婦に対する割引が、若い世代やその他の層から不公平であるとの声に配慮した可能性があります。
年齢や性別による割引を廃止したユナイテッドシネマの対応を見ると、これもまた信憑性のある推測と言えるでしょう。
一部映画館の「ペア50割」の条件には片方のみに年齢条件があるため、親子にも適用されるため、提供の幅はどの映画館でも広くなっているといえるでしょう。
映画の夫婦50割が使えない場合はサービスデーなどを利用しよう
「映画夫婦50割引」が利用できない映画館でも、他の割引サービスやクーポンを活用することで、お得に映画鑑賞を楽しめます。
例えば、曜日ごとに定められている「サービスデー」を利用するのが1つです。
これは特定の曜日に、全体のチケット料金が割引されるというもので、日常的に映画を楽しむ方には大変ありがたいサービスといえます。
また、「auスマートパスプレミアム」などのサービスも大変お得です。
auスマートパスプレミアムを使えば、例えばTOHOシネマズの「auマンデイ」のサービスが利用でき、通常2,000円の映画鑑賞料金が1,100円になります。
特に、auスマートパスプレミアムは同伴者にも割引を適用できるため、夫婦50割と同じ感覚で利用できるはずです。
さらに、auスマートパスプレミアムの利用対象は1つの映画館に限定されていないため、ユナイテッド・シネマやTOHOシネマズなど、お好みの映画館から選ぶことが可能です。
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映画夫婦50割終了についてのまとめ
本記事では、「映画夫婦50割引」が終了してしまったその理由や、また続行している映画館について解説しました。
終了の理由は明確には述べられていませんが、社会的な結婚観の変化、動画配信サービスの普及など、割引制度の見直しから発生していると考えられます。
夫婦50割引が終了した映画館こそありますが、曜日ごとのサービスデーや特定のサービス（auスマートパスプレミアムなど）を利用することで、ひきつづきお得に映画を楽しむことはできます。
一方で、イオンシネマやMOVIX、T・ジョイなど一部の映画館では、現在も夫婦50割引が続けられており、依然としてシニア世代に対するサービスが充実しています。
映画館ごとのサービスや割引制度は頻繁に変わることがありますので、そのときに合わせて、さまざまな方法で映画を楽しみ、特別な時間を過ごしてくださいね。
