監督として『タンポポ』『マルサの女』など映画を監督し、エッセイストとしても有名な伊丹十三。
伊丹十三の映画は全部で11作品ありますが、DVDや再上映、特定のサービスでしか視聴できないようになっています。
しかしそれでもいくつか視聴できる方法があり、中には無料で視聴できる方法もあるため、この記事ではまとめてご紹介します。
伊丹十三の映画が配信されない理由
多くの映画やドラマがNetflixやHuluで容易に視聴可能である今、伊丹十三の映画だけが見放題の作品として配信されていないのはなぜでしょうか。
まず、最も大きな理由として、伊丹十三作品の放映権の関係が挙げられます。
伊丹十三の作品は放映権の取り決めにより、見られるのが有料放送や劇場上映に限られています。
これは、伊丹十三の作品の特異性や価値を守るための方針としての側面も持ち合わせています。
いつでもどこでも気軽に楽しめる時代にあって、あえてこのような方針を継続しているのは、伊丹十三の作品の独自性を維持し、特別な体験として劇場や特定の放送で楽しむことを重視しているからと考えられますね。
さらに、有料のレンタルサービスであるU-NEXTやAmazonプライムビデオでも、彼の作品は取り扱われていません。これには、放映権の問題だけでなく、彼の映画に対する独特な価値観や作品への尊重が背景にあるとも考えられます。
しかし、伊丹十三の映画を家で楽しむ方法はゼロではありません。
自宅での視聴方法については、次の項で詳しく紹介いたします。伊丹十三の作品に触れる価値は計り知れないものがありますので、その魅力を存分に味わう方法を探求してみてください。
- ゴムデッポウ(1963年)
- お葬式(1984年)
- タンポポ(1985年)
- マルサの女(1987年)
- マルサの女2(1988年)
- あげまん(1990年)
- ミンボーの女(1992年)
- 大病人(1993年)
- 静かな生活(1995年)
- スーパーの女(1996年)
- マルタイの女(1997年)
映画「ゴムデッポウ」は、『お葬式』より前、伊丹十三がまだ「一三」と名乗っていた29歳のときに作られた幻のデビュー作です。
伊丹十三の出演作品は見放題で見られる
伊丹十三の名前を聞けば、多くの映画ファンは彼の名作映画を思い浮かべることでしょう。
前述の通り、伊丹十三の映画作品自体は主要なストリーミングサービスでの配信がされていませんが、彼が出演した作品に関しては異なるケースが存在します。
実際、伊丹十三が出演した作品は、一部のストリーミングサービスで取り扱いが確認されています。例えば、伊丹十三と洞口依子が主演を務めた「ドレミファ娘の血は騒ぐ」は、Netflixでの配信がされており、彼の演技の一端を堪能することができます。
【無料あり】伊丹十三の映画を見る方法
配信として取り扱いされないため、方法が限られていますが、無料で見られる方法も存在します。
劇場での再上映
伊丹十三の映画を劇場のスクリーンで味わいたい、そんな映画ファンの方々に朗報があります。配信サービスでの視聴が難しくとも、実際の映画館で彼の作品を再度体験することはできます。
特に、愛媛県に位置する「伊丹十三記念館」では、毎月十三日の正午十三時に、伊丹十三の1作品を上映しています。
さらに、全国の劇場やミニシアターにおいても、彼の作品が再上映される可能性が存在します。ただし、こちらは一定の期間や特定のイベントに合わせての上映となるため、予め最寄りのシアターやミニシアターのスケジュールをチェックすることをおすすめします。
劇場での鑑賞は、確かに手間や費用がかかるかもしれません。
しかし、映画館の大きなスクリーンとサラウンドシステムで、伊丹十三の世界観を存分に堪能することは、まさに映画の醍醐味。
こだわりのある方や、作品を最良の環境で楽しみたい方には、特におすすめの方法と言えるでしょう。
「伊丹十三記念館」
〒790-0932 愛媛県松山市東石井1丁目6番10号
DVDやBlu-rayを宅配レンタルする
伊丹十三の映画を観る方法として、宅配レンタルは非常に便利でおすすめの方法の1つです。
宅配レンタルの最大のメリットは、オンラインで手続きが完結し、自宅に直接DVDやBlu-rayが届けられる点にあります。
特に、いくつかのサービスでは、配達が最速で翌日にも可能となっており、待ち時間を気にせずに伊丹十三の作品を楽しむことができます。
例として、『TSUTAYA DISCUS』は、入会日の翌日から14日間無料のキャンペーンを行っています。これにより、新規入会者は1ヶ月間、費用を気にせずに数多くの映画やドラマを楽しむことが可能。
また、『ゲオ宅配レンタル』も30日間の無料お試し期間を提供しているため、こちらも利用価値が高いです。
ただし、宅配レンタルを利用する際には、DVDやBlu-rayを再生するための機器、例えばDVDプレイヤーや対応するテレビが必要です。
もしこれらの機器を持っていれば、追加の費用をかけることなく、気軽に映画を堪能することができます。
日本映画専門チャンネルで視聴する
「日本映画専門チャンネル」は、最新の作品から永遠の名作まで、幅広い日本映画・邦画を提供している衛星放送チャンネルです。
特筆すべきは、伊丹十三の10作品がレギュラー放送されている点です。
これにより、彼の代表的な作品を再び、あるいは初めての方も視聴することができます。しかも、伊丹十三作品以外の数々の邦画も放送されているため、映画愛好者にとってはこの上ないサービスと言えるでしょう。
また、視聴品質にもこだわりが感じられます。特定の作品は、Blu-rayを上回る高画質である4Kリマスターで楽しむことが可能です。これにより、細部までクリアに、そして美しく映画を体験することができます。
さらに、BS・CS放送では、テレビからのダビングや録画が合法的に可能です。これにより、お気に入りの作品を長期保存して、何度でも鑑賞することができます。
料金についても、スカパーの「日本映画専門チャンネル」は月額770円とリーズナブル。
そして、初月は0円となっているため、まずは試してみたいという方にもピッタリのサービスとなっています。
Blu-rayやDVDを購入する
伊丹十三の作品を心ゆくまで楽しむため、Blu-rayやDVDの購入は一考の価値があります。配信やレンタルにはない、所有の喜びや安心感が得られるのがこの方法の魅力です。
特に、映画を繰り返し見たい、手元にずっと持っておきたいと考えている方には、Blu-rayやDVDの購入はおすすめです。レンタルのように期限が設定されているわけではないため、気軽に何度も鑑賞することができます。
単体作品のBlu-rayの場合、3,000円以上が一般的な価格帯となっています。
しかし、真のファンにとって目を引くのは、Blu-ray BOX「伊丹十三 FILM COLLECTION Blu-ray BOX」でしょう。
このBOXセットは、20,000円以上のプレミア価格がついている場所も多いですが、その価値は十分にあります。
なぜなら、このBOXには日本映画専門チャンネルでさえ放送されない幻のデビュー作「ゴムデッポウ」が収録されているからです。
ただし、作品に初めて触れる方や、とりあえず一度見てみたいという軽い気持ちでの鑑賞を希望する場合、DVDのレンタルがベストな選択となります。
長い間大切にして、手元で何度も楽しむため、またはコレクターアイテムとして所有したいと考えるコアなファンの方には、Blu-rayやDVDの購入を強くおすすめします。
伊丹十三の映画を見る方法まとめ
伊丹十三の映画は動画配信こそされていませんが、いくつかの見る方法があります。
- 劇場での再上映
- DVDやBlu-rayを宅配レンタルする
- 日本映画専門チャンネルで視聴する
- Blu-rayやDVDを購入する
それぞれメリットはことなりますが、最安・無料で伊丹十三の映画を見てみたい方は、まず宅配レンタルの無料期間を利用するとよいでしょう。