筑波大学では誰でも無料で利用できるVPNを公開しています。
VPNを使えばNetflixの色んな作品が見られるのは有名ですが、筑波大学のVPNでも同じように各国のコンテンツを見られます。
しかし筑波大学のVPNはNetflixでの利用にはあまり適していない点もいくつかあります。
ここでは、筑波大学VPNを使用する手順やNetflixで使う上での注意点や欠点について解説します。
また通信の安定性や安全性を考えると、筑波VPNよりも大手の有料VPNがおすすめです。
大手で実績も豊富なNordVPNは無料VPNとは違い、個別にログイン情報が渡されるため、同時アクセスにより回線が混む・遅くなることもほとんどありません。
筑波大学が提供している「VPN Gate」
国立の筑波大学が提供しているVPNは「VPN Gate」と呼ばれており、無料で利用できます。
通常、筑波大学の学内専用ホームページは、学内のPCや回線からしかアクセスできないのですが、このVPNを使用することで自宅からでも学内にいるかのようにアクセスできるようにしたものです。
元々は実験・研究のために2013年3月8日に立ち上げられたVPNですが、ユーザー登録不要で、誰でも無料で利用できます。
国立大学では一般的な規則として収益目的の活動を行ってはならないため、筑波大学でのVPNサーバーはボランティアによって運営されています。
筑波大学VPNは国内だけでなく、海外にもサーバーを構えているため、Netflixの海外コンテンツも視聴できます。
筑波VPNで考えられる危険性やリスクはこちらで詳しく解説しています。
Netflixで筑波大学のVPNを使用する方法・手順
VPNGateにアクセスする方法は、デバイスによって異なります。
詳しい手順はVPNGateの公式サイトでも紹介されてますので、そちらをご覧ください。
公式サイトでは
- Windows
- Mac OS X
- iPhone (iOS)
- Android
の接続方法が解説されていますが、今回はモバイル版であるiPhone(iOS)とAndroidの使用方法を紹介します。
WindowsやMacでも登録や設定の流れは変わりませんので、データの入力方法を参考にしてみてください。
iPhone (iOS)
1.まずiosのホーム画面にあるデフォルトアプリ「設定」を開き、「一般」をタップします。
2.下へスクロールすると「VPN」の項目が出てくるのでそちらをタップします。
3.続いて表示される「VPN構成を追加」の項目を開いたら、VPNGateで公開されている「VPNGateサーバー一覧」から、接続したい国・IPアドレスのVPN情報を入力していきます。
- 説明:vpn(自分でわかりやすい名前を付ける)
- サーバ:サーバー名(DDNS名もしくはIPアドレス)を入力する
- アカウント:vpn
- パスワード:vpn
- シークレット:vpn
接続プロトコルにはいくつかの種類がありますが、Netflixなどのストリーミングを見るのであれば「L2TP/IPsec」がおすすめです。
4.設定が完了したら「状況」のスイッチをONにし、iPhoneの画面上に「VPN」と表示されれば成功です。Netflixへログインし好きなコンテンツを視聴できます。
Android
1.Androidの設定画面から「ネットワークとインターネット」を開いて「VPN」を選択します。
2.右上のプラスマークを押して、「VPNGateサーバー一覧」から、接続したい国・IPアドレスのVPN情報を入力していきます。
- 名称:vpn(自分でわかりやすい名前を付ける)
- サーバーアドレス:サーバー名(DDNS名もしくはIPアドレス)を入力する
- タイプ:「L2TP/IPsec PSK」
- IPsec事前共有鍵:vpn
- 転送ルート:0.0.0.0/0
- ユーザー名:vpn
- パスワード:vpn
3.無事に繋がれば「接続できました」と画面に表示されます。
あとはNetflixへログインし好きなコンテンツを視聴しましょう。
Netflixで筑波大学VPNを使う上での注意点・欠点
接続するIPが偽装できれば、どこのVPNを使用しても変わりないのですが、筑波大学のVPNをNetflixを使う上ではいくつかの欠点が存在します。
VPNが無料で利用できることの裏返しで、各サーバーはボランティアによって運営されているそのため、
- サーバーが弱い
- 安全性が不安
などの問題があります。
サーバーが弱い
筑波大学の無料VPNで利用できるサーバーは、ボランティアによって運営されているため、同時に利用できるユーザ数に限りがあります。
同じIPからの接続が多くなるとNetflixに検知されやすく、一度ブロックされてしまうとそのIPからは2度と視聴できないと考えていいでしょう。
有料のサービスであれば資金が潤沢ですぐに新しいサーバーを用意できるのですが、無料だとそう簡単にはいきません。
国内のサーバー数は多いため、海外から日本のNetflixにアクセスする分には問題ないかもしれませんが、日本から海外コンテンツへ接続する目的では適しているとはいえません。
ひとつの回線をみんなで使うと遅くなったり、エラーの原因にもなります。
安全性が不安
SurfSharkやNordVPNなどの大手のVPNサービスのほとんどは、ログを記録しません。
ログとは、コンピュータ上で何をしたかの記録を意味した情報です。
しかし筑波大学のVPNは、経由した通信ログが記録されるかどうかは、サーバー運用者のポリシーによって異なります。
サーバーの運用は、一般個人などのボランティアによって運営されているため、どうしても法人企業が運営しているVPNサービスと比べると安全性や信頼性が落ちてしまいます。
そのため、設定者によっては通信データを覗き見ることができてしまい、ログを完全に保持しない大手のVPNと比べるとプライバシーの面で劣ってしまいます。
もしボランティアの運営者が運用を停止したら、突然そのIPから利用できなくなるため、安定性にも欠けてしまいます。
クレジットカードなどの決済情報も登録しているNetflixではできる限り安全なVPNを使用したいです。
筑波大学VPNでNetflixが見られない場合
筑波大学のVPNは、そもそもNetflix専用には作られていません。そのため検出などを回避するNetflix対策にはあまり期待できません。
NetflixはVPNの対策を強化しているため、ブロック機能をくぐり抜けなければなりません。
VPNからNetflixが見れない場合の原因とその仕組みはこちらでも詳しく解説してます。
もしNetflixでVPNを使用するなら、いくらかのお金を払ってサーバーが強く安全なVPNを使うことをおすすめします。
有料のVPNでも1ヶ月の費用は数百円程度であることが多いです。Netflixの世界中の国からのコンテンツを見られると考えれば決して高くはないはずです。
NetflixはVPNの規制を日を追って強化しているため、よりNetflix対策が強化されたVPNを選ぶのがポイントです。
Netflixのブロック機能を掻い潜ることに特化したVPNはこちらでもご紹介しています。